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文献詳細

雑誌文献

精神医学16巻6号

1974年06月発行

文献概要

誌上シンポジウム 日本の精神医療についての4つの意見

ヤマモト論文に対する討論

著者: 牧田清志1

所属機関: 1東海大学精神科

ページ範囲:P.593 - P.598

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 前掲ヤマモトの意見としては,わが国の精神障害者の増加を高度経済成長に伴う現象として認める一方,その医療的扱いがあまりにも入院治療に偏していることに警告を発しているものと思われる。
 厚生当局の資料によっても明らかなように,わが国の精神病床数は1955年の44,250床が1970年には247,265床に増加している1)。これは著しい急増であり5倍以上の増加である(表1)。そして人口万対精神病床率は1954年の6.0から1970年には23.8に増加したことを示している(表2)1)。さらに驚くべきことにはこれらの精神病床の利用率は年々100%を上回っているのである(表3)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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