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誌上シンポジウム 日本の精神医療についての4つの意見
ヤマモト論文に対する討論
著者: 牧田清志1
所属機関: 1東海大学精神科
ページ範囲:P.593 - P.598
文献購入ページに移動 前掲ヤマモトの意見としては,わが国の精神障害者の増加を高度経済成長に伴う現象として認める一方,その医療的扱いがあまりにも入院治療に偏していることに警告を発しているものと思われる。
厚生当局の資料によっても明らかなように,わが国の精神病床数は1955年の44,250床が1970年には247,265床に増加している1)。これは著しい急増であり5倍以上の増加である(表1)。そして人口万対精神病床率は1954年の6.0から1970年には23.8に増加したことを示している(表2)1)。さらに驚くべきことにはこれらの精神病床の利用率は年々100%を上回っているのである(表3)1)。
厚生当局の資料によっても明らかなように,わが国の精神病床数は1955年の44,250床が1970年には247,265床に増加している1)。これは著しい急増であり5倍以上の増加である(表1)。そして人口万対精神病床率は1954年の6.0から1970年には23.8に増加したことを示している(表2)1)。さらに驚くべきことにはこれらの精神病床の利用率は年々100%を上回っているのである(表3)1)。
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