文献詳細
研究と報告
文献概要
(1)精神分裂病患者588名,正常対照群141名の職業適性を検査し,学歴と年齢別に重回帰分析を行った。
(2)精神分裂病患者の能力は対照群と比べて知的性能で80%台,感覚的性能で70%台,運動的性能では60%台の能力しかなく,この著しい精神運動機能の低下のため,職業適性も非常に限局されたものになってしまう。
精神分裂病群は正常群よりも病前の能力を示すと考えられる学歴の影響を強く受ける。これは20歳台の患者で詳細を調べてみても同様であった。
年齢の影響は正常群と同程度であった。
(3)再発したものは各性能ともに低下し,適性も減少するが,院内でも期間がたてばやや改善する。退院したものはより一段と改善し,とくに運動の性能が良くなり適性職務も増加する。
(2)精神分裂病患者の能力は対照群と比べて知的性能で80%台,感覚的性能で70%台,運動的性能では60%台の能力しかなく,この著しい精神運動機能の低下のため,職業適性も非常に限局されたものになってしまう。
精神分裂病群は正常群よりも病前の能力を示すと考えられる学歴の影響を強く受ける。これは20歳台の患者で詳細を調べてみても同様であった。
年齢の影響は正常群と同程度であった。
(3)再発したものは各性能ともに低下し,適性も減少するが,院内でも期間がたてばやや改善する。退院したものはより一段と改善し,とくに運動の性能が良くなり適性職務も増加する。
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