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Klaus Conradによる内因性単一精神病の考想について—その今日的意味
著者: 吉永五郎1
所属機関: 1国立別府病院精神科
ページ範囲:P.91 - P.97
文献購入ページに移動 K. Conradは,1958年,長年の懸案であった「Die beginnende Schizophrenie」の研究を発表した。かれは独自のゲシュタルト分析の方法を駆使して分裂病者の「場」を研究し,分裂病問題を,精神病理学と大脳病理学との接点として把え,その解明に一つの成果を収めたといえよう。
連続した一連のTrema,Apophanie,Apokalyptikの病相として示される分裂病の経過は,われわれにも,つとに馴染みのものではあるが,ここでは脳病理学的機能解体の構造関連のなかで説明され,分裂病者への了解の地平を,さらに一歩おしすすめることになった。
連続した一連のTrema,Apophanie,Apokalyptikの病相として示される分裂病の経過は,われわれにも,つとに馴染みのものではあるが,ここでは脳病理学的機能解体の構造関連のなかで説明され,分裂病者への了解の地平を,さらに一歩おしすすめることになった。
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