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文献詳細

雑誌文献

精神医学17巻10号

1975年10月発行

文献概要

研究と報告

薬物乱用者多発の1家族例について

著者: 竹内知夫1

所属機関: 1横浜市立大学医学部神経科学教室

ページ範囲:P.1055 - P.1062

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I.はじめに
 薬物依序が発現する背景は非常に複雑で,従来から,個人の性格,薬物そのものの特性,環境因子,心理学的要因などが問題にされて,それぞれについて考察されてきた1〜17)。従来論じられてきたものは,一般的な社会精神医学的見地から取り組んだものが多く,とくに家族に焦点をあてたものは少ない。われわれは,5人兄弟中4人に何らかの形の薬物依存または乱用を認めた1家族例を経験したので,「家族」に焦点をあてて,各症例の発病要因を分析し検討するとともに,家族全体としての病理性に若干の考察を加えたい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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