文献詳細
古典紹介
—K. Bonhoeffer—Die exogenen Reaktionstypen
著者: 仲村禎夫1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.1103 - P.1112
文献概要
ある蓋然性をもって,私はまたそのような状態像の存在から帰納的に外因性の病因が想定され得ることを述べたのである。私は,なかんずく,昏蒙で始まるせん妄と健忘症状群を外因性障害の純粋型とみなしている。頻度の多い不安に満ちた類てんかん性興奮型に対してはてんかん性もうろう状態との類似性に,かなり多いアメンチア型に対しては緊張病との鑑別診断の困難さに私は言及した。仮定的性格を強調しながら,私はまたこれらの疾患に対して,てんかんと緊張病での自家中毒性障害の可能性を考えて,外因性条件づけの吟味を行った。
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