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研究と報告
精神作業負荷による精神分裂病患者の視覚誘発電位の振幅減少とその回復過程について
著者: 門林岩雄1 中村道彦1 能登直1 加藤伸勝1 豊島明照2
所属機関: 1京都府立医科大学精神医学教室 2追手門学院大学文学部心理学教室
ページ範囲:P.1149 - P.1157
文献購入ページに移動精神分裂病の生理学的研究には,その脳波の反復閃光刺激に対する反応が正常者よりも増強しているという佐藤ら21),稲永ら13)の報告や,その眼球運動が正常者とは異なるという島薗ら26,27),守屋ら19)の報告がある。中でも誘発電位法を用いた研究には,二発刺激を行った場合に,二発目の刺激による体性知覚誘発電位の振幅は,精神分裂病患者では正常者よりも小さいとのShagassら22,23,25)の報告や,精神分裂病患者の聴覚誘発電位は正常者よりもvariabilityに富んでいるとのCallawayら1),Saletuら20)の報告がある。
われわれはこれまでに,精神分裂病患者の視覚誘発電位がクレペリン精神作業負荷後,振幅減少していることをみとめ14,15),報告した。
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