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文献詳細

雑誌文献

精神医学17巻2号

1975年02月発行

文献概要

研究と報告

難治性てんかんのClonazepamによる治療経験—精神運動発作を中心に

著者: 日向野春総1 宮坂松衛1 大高忠1 山本紘世1

所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.143 - P.154

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I.はじめに
 現在までに数多くのすぐれた抗てんかん剤が開発されてきたにもかかわらず,長期間の専門的治療にも抵抗する難治性てんかんが今なお多く残されている。さらに優れた効果をもち,副作用の少ない新しい抗てんかん剤の開発は医療における現代的課題の一つといえよう。
 こうした新しい抗てんかん剤の模索の中で,この十年来,benzodiazepine系の薬剤が注目されてきている。すなわち,diazepam,nitrazepamをはじめとするbenzodiazepine系の薬剤はWest症状群,Lennox症状群を中心に優れた抗てんかん作用を有することが数多く報告されている17,20,26)他

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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