文献詳細
古典紹介
—E. Kraepelin—Die Erscheinungsformen des Irreseins
著者: 臺弘12
所属機関: 1山田病院 2創造印刷
ページ範囲:P.511 - P.528
文献概要
このような状況のもとでは,より見込のありそうな臨床的研究の新しい目標と道程があるものかどうかという課題を提出することは誠にもっともなことである。もちろんこの場合の視点は,疾患形態を区別し分類するという純粋な整理的な作業から,病的現象の本質とその内的連関についての理解を得ようとする疑いもなくより高度で充実した問題に向けられている。われわれは精神障害の錯雑する多様性をその外面的な形式において知るのみならず,その成立の法則を解明して,それをはっきりした前提の結果として把えることを学びたいと思う。
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