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文献詳細

雑誌文献

精神医学17巻6号

1975年06月発行

文献概要

海外文献

Tricyclic Antidepressant Poisoning—Reversal of Coma, Choreoathetosis, and Myoclonus by Physostigmine,他

著者: 上島国利1

所属機関: 1慶大精神神経医学

ページ範囲:P.554 - P.554

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 三環系抗うつ剤の使用が増加するにつれ,その過量服薬(自殺,事故など)による中毒が増え適切な治療が望まれる。三環系抗うつ剤は通常のアトロピン様毒性,すなわち頻脈,低血圧,瞳孔異常,尿閉に加えて,多量では,焦燥,幻覚,高熱さらにcoma,choreoathetosis,myoclonusなどの中枢神経症状を現す。この中枢神経症状は初期にはseizureと間違えられそのために,diazepam,paraldehyde,barbiturateなどを投与され,その結果呼吸抑制,意識の低下がみられる。したがってこれらの症状の正確な診断と迅速な治療が必要である。
 Physostigmine salicylate(Antilirium)は,中枢性抗コリンエステラーゼ剤であり,それゆえ中枢性アセチールコリンの濃度を上昇させさらに不整脈治療にも効果がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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