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文献詳細

雑誌文献

精神医学17巻6号

1975年06月発行

文献概要

研究と報告

Münchhausen症状群について—その2症例と,“Special Patient”との関連について

著者: 保崎秀夫1 浅井昌弘1 白倉克之1 渡辺明子1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.583 - P.588

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I.はじめに
 Müchhausen(Munchausen)症状群は1951年Asher, R. 3)がLancet誌上に記載したのに始まる。これに属する患者は広く臨床一般において医師,看護者,病院を悩ますものとして知られており,入院から退院まで患者に周囲が振り廻され,治療にも困難な点が多い。精神医学の領域でpseudologia phantasticaとか,polysurgeryとしてまとめられる患者の一部もこれに含まれる。
 以下われわれの経験した2症例をあげ,Münchhausen症状群についての今日までの考え方や,いわゆる“special patient”(Main)との関係について考察してみたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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