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研究と報告
Münchhausen症状群について—その2症例と,“Special Patient”との関連について
著者: 保崎秀夫1 浅井昌弘1 白倉克之1 渡辺明子1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科
ページ範囲:P.583 - P.588
文献購入ページに移動Müchhausen(Munchausen)症状群は1951年Asher, R. 3)がLancet誌上に記載したのに始まる。これに属する患者は広く臨床一般において医師,看護者,病院を悩ますものとして知られており,入院から退院まで患者に周囲が振り廻され,治療にも困難な点が多い。精神医学の領域でpseudologia phantasticaとか,polysurgeryとしてまとめられる患者の一部もこれに含まれる。
以下われわれの経験した2症例をあげ,Münchhausen症状群についての今日までの考え方や,いわゆる“special patient”(Main)との関係について考察してみたいと思う。
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