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長期通院患者についての調査—第1報 うつ状態症例について
著者: 明楽進1 内藤利勝1 中田輝夫1 田辺英恭1 山口仁1 井上道雄1 関英馬1 伊東昇太1 高塩悌二1 李海澈1 西尾友三郎1
所属機関: 1昭和大学医学部神経科教室
ページ範囲:P.875 - P.879
文献購入ページに移動当大学は昭和3年昭和医学専門学校として発足し神経科は同11年に診療科目として独立したものである(もっとも教室としては昭和6年に講義の必要上設置されていた)。同専門学校はその後医科大学となり,次いで現在昭和大学医学部と名称,組織,規模などが変遷してきたのである。神経科は診療においては内科の中に含まれていたのであるが,独立してからいわゆる精神神経科としての病床も有していた。しかし多くの他の医科大学同様に精神病院とはおのずから異なった患者を対象としていたといえる。最近神経内科,脳神経外科などの診療科ないし教室が独立していくようなすうせい下で,当科でも扱う神経病患者は減少しつつある。
近来精神科診療において,とくに分裂病についてそうであるが,外来診療の重要性が見なおされてきていることは周知のとおりであり,そして大学の外来患者についての論文が日本でもいくつか出されている1,2)。
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