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文献詳細

雑誌文献

精神医学17巻9号

1975年09月発行

文献概要

研究と報告

Perlapine(Hypnodin)が睡眠に及ぼす影響のポリグラフィ的研究

著者: 上田肇1 小椋力1 内田又功1 古賀五之1 中村一貫1 赤松哲夫1 中沢和嘉1 田中潔1 与儀英明1 大熊輝雄2

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2東北大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.967 - P.973

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I.はじめに
 Perlapine(Hypnodin)――6-(4-methyl-piperazinyl) morphanthridineは,新しい睡眠薬としてスイスWander社で開発された薬物で図1の構造式をもつ。
 本剤は各種薬理試験の結果,鎮静・睡眠,barbiturate睡眠の増強,条件回避反応抑制などの作用を有し,一方カタレプシー惹起作用や静穏・馴化作用はほとんど示さないといわれている。また臨床試験では睡眠障害,とくに睡眠持続障害に有効であるとされ(阿部ら1),1971),睡眠脳波に及ぼす影響についてはREM睡眠期の減少,徐波睡眠相の増加などが報告されている(森ら8),1970;Allenら2),1973)。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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