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文献詳細

雑誌文献

精神医学18巻1号

1976年01月発行

研究と報告

向精神薬療法中の精神神経疾患者の皮膚科的所見

著者: 小椋力1 古賀五之1 赤松哲夫1 久田研二1 上田肇1 大熊輝雄1 島雄周平2 三原基之2 井上多栄子2 阿曽三樹2 土江春隆3 久葉周作3

所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室 2鳥取大学医学部皮膚科学教室 3安来第一病院

ページ範囲:P.67 - P.76

文献概要

I.はじめに
 各種の向精神薬が開発されるにつれて,薬物療法は精神科領域で広く行なわれるようになったが,それとともに向精神薬の副作用も数多く報告され,副作用は治療上重要な問題となってきている。そのうち錐体外路症状,けいれん発作,精神症状などの中枢神経系への影響,自律神経系への影響,肝障害(Wertherら34),1957;Bloomら4),1965;大熊ら28,29)1968;1969),造血系障害,心血管系障害(Courvoisierら8),1953;Kupatz17),1959),突然死などが知られており,さらに最近,眼に及ぼす影響(Bockら5),1963;本多ら14),1973;大熊ら30),1975;小椋ら27),1975),tardive dyskinesia(Sigward33),1954),悪性症状群(Bourgeoisら6),1971)なども注目されてきている。
 しかしこれらの副作用と服用した向精神薬との関係は必ずしも十分に明らかではなく,副作用出現の相互関係などはほとんど明確にされていない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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