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文献詳細

雑誌文献

精神医学18巻1号

1976年01月発行

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Dopamine-Sensitive Adenylyl Cyclase in Human Caudate Nucleus—A Study in Control Subjects and Schizophrenic Patients/A Pharmacological Model of the Pathophysiology of Schizophrenia

著者: 金野滋 融道男

所属機関:

ページ範囲:P.76 - P.76

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 現在,いくつかの間接的な根拠から,dopamine(DA)受容体の生化学的異常が分裂病に関与していると考えられている。同時にcyclic AMP合成酵素であるadenylyl cyclaseがDA受容体と密接な関係にあると考えられている。抗精神病剤がDA刺激によるadenylyl cyclaseの活性化を阻害するという報告は多く,また,このDA感受性adenylylcyclaseは黒質線条体,あるいはmesolimbic系に存在するといわれている。そこで著者らは,分裂病者と非分裂病者の剖検脳を用いて,尾状核ホモジネートのDA感受性adenylyl cyclaseの基礎活性とDA刺激による活性増加を測定し,両群を比較した。7例の分裂病者の診断は3例が妄想型,4例が慢性分類不能型で,年齢は25〜65歳(平均44.7歳),薬物投与量はchlorpromazine換算量で0〜900mg/日(平均292mg/日)であった。非分裂病者9例を含めた16例で死後,脳組織を取り出すまでの時間は2〜69時間であった。adenylyl cyclaseの活性測定は14C-ATPを添加し生合成された14C-cyclic AMPを測定し基礎活性(cyclic AMP合成量/mg蛋白/min)とし10-5MのDAを同時に添加した際の14C-cyclic AMP合成の%増加率でDA刺激による活性の増加を表している。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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