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文献詳細

雑誌文献

精神医学18巻10号

1976年10月発行

研究と報告

慢性精神分裂病における血清クレアチン・フォスフォキナーゼ活性に関する研究

著者: 有岡巌1 浅尾之彦1 和多田裕1 水原哲生1 中野志隆1 松岡洋一2 梅垣健三2

所属機関: 1奈良県立医科大学神経精神科学教室 2奈良県立医科大学病態検査学

ページ範囲:P.1047 - P.1052

文献概要

Ⅰ.緒論
 近年,精神病患者において,血清クレアチン・フォスフォキナーゼ(SCPK)の活性亢進をみる場合があるという報告がされてきている。そして,更に関心をひくことは,その亢進が,おもに筋型分画の活性亢進にもとついているということである4〜8)
 この活性亢進は,ことに,急性精神病の状態において,その頻度が高く(特に高いとはいえないとは思えるが1)),また,その亢進した値は,慢性状態における場合よりも有意に高いとされている4,6,8)。このようなことから,Meltzer3)は,SCPKの値を測定することが,精神病に関する化学的検査になるとした。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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