文献詳細
古典紹介
—J. H. Jackson—Evolution and Dissolution of the Nervous System (Croonian Lectures, 1884)—第3講
著者: 越賀一雄1 船津登2 清水鴻一郎2 角南健1
所属機関: 1大阪医科大学精神医学教室 2大阪医科大学第一外科(脳外科)学教室
ページ範囲:P.1207 - P.1220
文献概要
更にくわしく説明するとなると,私は大部分,運動についてのみ述べなければならない。何とならばけいれんが印象(あるいは,不明確に感覚とか,感覚の結合した観念といってもよいが)を表示することは誰も否定した人はなかったと私は信じている。もし最高の中枢が運動を表示していないとすれば,普通のてんかん発作症状(epileptic fit)の現象は私には分からないものにみえる。更に私は,最高中枢は身体のあらゆる部分の印象や運動を表示していると考える。印象を無視してかかれば,このような立場は非常に色々と異なった証拠によって支持されるように私には思われる。
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