icon fsr

文献詳細

雑誌文献

精神医学18巻12号

1976年12月発行

文献概要

特集 近代日本の宗教と精神医学

宗教的危機と神経症—カトリック医の立場から

著者: 柴田出1

所属機関: 1柴田クリニック

ページ範囲:P.1301 - P.1308

文献購入ページに移動
I.はじめに
 現代は宗教的な危機状況にあると容易に口にされるが,この危機状況は,いろいろな意味に理解される。
 1つは,この不安定な世相にうまく便乗してはびこった怪しげな新興宗教?の人に与える悪影響を指摘する者もいるだろう。また,世俗主義の精神が,教会や寺院の中にまで浸透し,信仰の荒廃,脱宗教傾向を招いてきていることを宗教的危機と指摘する者もいるだろう。宗教家の立場からいえば,この信仰の荒廃が,ひいては信者の獲得が得られにくい結果になったことを,宗教的危機というかもしれない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら