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文献詳細

雑誌文献

精神医学18巻5号

1976年05月発行

古典紹介

—Sergei Sergeevich Korsakov—K voprosy ob “ostrykh” formakh umopomeshatel'stva

著者: 今泉恭二郎1

所属機関: 1大阪回生病院精神神経科

ページ範囲:P.563 - P.577

文献概要

 Umopomeshatel'stvo訳注1)の急性形に関する問題は,今日一般の注意をひき起こしている。このことは,その臨床講義において,Meynertにumopomeshatel'stvoの急性形の叙述をなさしめたあの興味によって,またわが国においても外国においても,この急性形に関するかなり多くの研究が出現したことによって証明される。残念ながら,医師たちはまだ,この問題の種々の細部についての意見の一致に達していない。ここに,ロシアの神経病理学者や精神医学者がこの問題について見解を明らかにすることが望まれる理由があり,またこの問題が我々のセクションの仕事のプログラムに入れられた理由がある。もちろん,一回の会議でこの問題を明らかにするこはとてもできまい。しかし,意見の交換によって,将来この問題の解明に向かって進まねばならない方向は見出すことができよう。
 我々のテーマは,Meynertが《Die akuten Formen des Wahnsinns》なる呼称のもとに記載し,後にそれにamentiaの名を与えたような形の研究,またこれらの形と今日までpervichnoe pomeshatel'stvo訳注2)と呼ばれているものとの関係,そしてまた,いろいろな学者によってmaniya訳注3),ostroe slavoumie訳注4),stupor等々の呼称の下に記載されてきた若干の形との関係ということになる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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