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短報
少量の炭酸リチウムのみで再発を防ぎえた非定型精神病の1例
著者: 鶴丸泰男1
所属機関: 1川越同仁会病院
ページ範囲:P.894 - P.896
文献購入ページに移動1.はじめに
リチウムの精神病治療薬としての報告は,1949年Cade1)の論文を嚆矢として,現在までおびただしい報告がなされた。渡辺ら5)はその展望で,リチウムの躁うつ病の治療,予防効果は認められているが,その他の疾患に対する適応はなお検討を要すると述べている。
華者は向精神薬では再発を防ぎえず,少量の炭酸リチウム(Li2CO3)にて現在まで3年近く完全に再発を防ぎ,なおも社会生活を続けている非定型精神病の1例を経験したので報告する。
リチウムの精神病治療薬としての報告は,1949年Cade1)の論文を嚆矢として,現在までおびただしい報告がなされた。渡辺ら5)はその展望で,リチウムの躁うつ病の治療,予防効果は認められているが,その他の疾患に対する適応はなお検討を要すると述べている。
華者は向精神薬では再発を防ぎえず,少量の炭酸リチウム(Li2CO3)にて現在まで3年近く完全に再発を防ぎ,なおも社会生活を続けている非定型精神病の1例を経験したので報告する。
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