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研究と報告
狭義てんかん患者における発作誘発因子の臨床的,脳波学的検討
著者: 北川達也1 下田又季雄1
所属機関: 1鳥取大学医学部脳神経内科
ページ範囲:P.985 - P.992
文献購入ページに移動I.はじめに
てんかんの臨床形態は多様であり,その発作発現も多くは偶発的にみられると考えられている。しかし詳細に発作出現の状況を調査してみると,睡眠—覚醒リズムと関連してみられたり,またある特定の身体的,精神的状態のもとにおいて発作の出現しやすいことも少なくない。Gastaut3)はてんかん患者の発作出現を偶発性のもの,周期性のもの,誘発性のものの3群に区分し,詳しく検討している。筆者ら4)は大発作てんかん患者について,睡眠—覚醒の日内リズムから,その臨床的,脳波学的検討を行ない,発作誘発因子についても一部検討し報告してきたが,今回は大発作のみならず,焦点発作,純粋小発作,非定型性意識喪失発作,失立発作,精神運動発作などを加えた1,000余例について,その発作誘発,促進因子を詳細に検討した。
てんかんの臨床形態は多様であり,その発作発現も多くは偶発的にみられると考えられている。しかし詳細に発作出現の状況を調査してみると,睡眠—覚醒リズムと関連してみられたり,またある特定の身体的,精神的状態のもとにおいて発作の出現しやすいことも少なくない。Gastaut3)はてんかん患者の発作出現を偶発性のもの,周期性のもの,誘発性のものの3群に区分し,詳しく検討している。筆者ら4)は大発作てんかん患者について,睡眠—覚醒の日内リズムから,その臨床的,脳波学的検討を行ない,発作誘発因子についても一部検討し報告してきたが,今回は大発作のみならず,焦点発作,純粋小発作,非定型性意識喪失発作,失立発作,精神運動発作などを加えた1,000余例について,その発作誘発,促進因子を詳細に検討した。
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