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文献詳細

雑誌文献

精神医学19巻10号

1977年10月発行

研究と報告

多施設共同研究によるAmoxapineの臨床評価

著者: 市丸精一1 井上修2 大野恒之3 工藤義雄4 田中清一4 中川和子5 平井孝男5 宮崎浄6

所属機関: 1住友病院精神科 2大阪警察病院神経科 3大阪労災病院精神神経科 4大阪第二警察病院 5大阪逓信病院神経科 6電々公社大阪中央健康管理所心療内科

ページ範囲:P.1065 - P.1077

文献概要

Ⅰ.緒言
 薬物評価の歴史は薬物登場のときすでにその源を発しているかもしれないが,科学的姿勢で評価が行なわれたのは,単純盲検を行なったとされているEvansが最初であろう。その報告は1933年に発表され,1950年に至ってGreinerによる二重盲検法の確立をみるわけである。それ以来20年以上経過している今日,新薬として登場してくる薬物のほとんどは二重盲検試験という手法を経験してきている。
 二重盲検試験では,placeboもしくは対照薬をおき比較対照して効果を検討するわけであるが,これらの目的はplaceboもしくは対照薬に対して有効性,作用特性,または安全性等をより客観的に証明するための試験手段である。対照薬をおいた二重盲検試験は,あらかじめopen studyより得られた作用特性,すなわち特徴を十分把握したうえで計画されなければならない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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