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シンポジウム こころとからだ—東京都精神医学総合研究所,第4回シンポジウムから
精神医学における情動研究の意義—“こころとからだ”の総論に代えて
著者: 諏訪望1
所属機関: 1埼玉医科大学神経精神科センター
ページ範囲:P.1116 - P.1123
文献購入ページに移動Ⅰ.まえがき
“こころとからだ”という主題は古くから論議の対象になっているものであり,しかもいかなる視点からとりあげるかによって,さまざまな体系の理論が展開される。私は司会の役を引受けることになったが,よく考えてみると,この問題はとうてい私の手に負えるものではない。しかしいずれにしても,このシンポジウムは,一応精神医学を中心として問題を迫究するという制約のもとで進められることになると思う。
ところで論議の過程における混乱を避け,また問題の所在を明らかにするために,予め“こころ”および“からだ”ということばの意味を検討しておくことが必要であると思われる。
“こころとからだ”という主題は古くから論議の対象になっているものであり,しかもいかなる視点からとりあげるかによって,さまざまな体系の理論が展開される。私は司会の役を引受けることになったが,よく考えてみると,この問題はとうてい私の手に負えるものではない。しかしいずれにしても,このシンポジウムは,一応精神医学を中心として問題を迫究するという制約のもとで進められることになると思う。
ところで論議の過程における混乱を避け,また問題の所在を明らかにするために,予め“こころ”および“からだ”ということばの意味を検討しておくことが必要であると思われる。
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