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文献詳細

雑誌文献

精神医学19巻11号

1977年11月発行

文献概要

研究と報告

周期性傾眠症の臨床的考察

著者: 東保みづ枝1

所属機関: 1国立小倉病院精神神経科

ページ範囲:P.1159 - P.1166

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I.はじめに
 1925年,Kleine13)は思春期に発症し,2〜20日続く傾眠-明識困難状態を繰り返す症例を,periodische Schlafsuchtとして報告し,1936年にはLevin14)が,これらの症状に過食を伴う症候群に対して,periodic sonmolence and morbid hungerという症候群を提唱した。1962年,Critchley1)はそれまでの報告例と自験例11例について検討し,1)圧倒的に男性に多い,2)青年期に発症する,3)自然治癒の傾向を有す,4)強迫的な性質をもつ大食の4点をKleine-Levin症候群の重要な臨床的特徴として挙げた。わが国では高橋19)が周期性傾眠症28例に対する詳細な検討を行なっているが,その病態生理に関しては,いまだに一致した見解は得られていない。私は,周期性傾眠症と診断しうる5例を経験した。その臨床症状・経過を報告し,主に脳波記録を中心に,周期性傾眠症の病態について考察を試みる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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