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特集 青年期の精神病理
比較文化的観点から—アメリカ—日本での診療経験との比較
著者: 高橋哲郎1
所属機関: 1メニンガー・クリニック
ページ範囲:P.1305 - P.1310
文献購入ページに移動Ⅰ.序論
筆者は,1961年から1970年まで関東地方で精神科診療に従事したのち,1970年アメリカに渡り,そのときより今日までひきつづき精神科患者の治療に専念している。そして筆者が日米両国ともにおいてもっとも経験を積んだ分野は思春期精神障害とくに分裂病性障害である。
以下わたくしの診療経験に基づいて,日米の思春期の精神病理およびそのことと関連する様々な問題をⅡ.精神障害治療をとりまく基本的条件の相違,Ⅲ.アメリカの思春期患者,Ⅳ.精神病理の比較,Ⅴ.比較文化的考察の4項に分けて論じたいと思う。
筆者は,1961年から1970年まで関東地方で精神科診療に従事したのち,1970年アメリカに渡り,そのときより今日までひきつづき精神科患者の治療に専念している。そして筆者が日米両国ともにおいてもっとも経験を積んだ分野は思春期精神障害とくに分裂病性障害である。
以下わたくしの診療経験に基づいて,日米の思春期の精神病理およびそのことと関連する様々な問題をⅡ.精神障害治療をとりまく基本的条件の相違,Ⅲ.アメリカの思春期患者,Ⅳ.精神病理の比較,Ⅴ.比較文化的考察の4項に分けて論じたいと思う。
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