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高次神経活動学説の立場からみたてんかんの病原
著者: 今泉恭二郎1
所属機関: 1大阪回生病院精神神経科
ページ範囲:P.204 - P.226
文献購入ページに移動I.はじめに
てんかんの病因あるいは病原に関する研究はきわめて多い。しかし,高次神経活動学説の立場からてんかんの病原を研究しているのは,ほとんどソ連と東欧諸国に限られているといってもよい。わが国ではまだ,高次神経活動学説そのものが医学の畠に根付いていない。したがって,その立場に立った医学の研究がほとんど行なわれていないばかりか,それらの研究の紹介もきわめて寥々たるものである。この事情はてんかんの病原の研究についてもいえるのであって,筆者の知る限りでは,高次神経活動学説の立場からみたてんかんの病原の研究の紹介すらわが国には皆無である。力不足を承知の上でこの紹介を意図したゆえんである。
てんかんの病因あるいは病原に関する研究はきわめて多い。しかし,高次神経活動学説の立場からてんかんの病原を研究しているのは,ほとんどソ連と東欧諸国に限られているといってもよい。わが国ではまだ,高次神経活動学説そのものが医学の畠に根付いていない。したがって,その立場に立った医学の研究がほとんど行なわれていないばかりか,それらの研究の紹介もきわめて寥々たるものである。この事情はてんかんの病原の研究についてもいえるのであって,筆者の知る限りでは,高次神経活動学説の立場からみたてんかんの病原の研究の紹介すらわが国には皆無である。力不足を承知の上でこの紹介を意図したゆえんである。
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