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研究と報告
24時間ポリグラフィによる睡眠薬FlurazepamとNitrazepamの睡眠に及ぼす影響
著者: 馬嶋一暁1 小椋力1 中村一貫1 中沢和嘉1 梅沢要一1 上田肇1
所属機関: 1鳥取大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.263 - P.273
文献購入ページに移動近年睡眠薬の開発はめざましく,そのヒトでの評価も主観的な自己評価法だけでなく,客観的で詳細な情報が得られる終夜ポリグラフィ法などが使用されてきている(Oswaldら16),1963;Kalesら6),1970;藤井3),1973)。
それとともに睡眠薬には耐性形成,持越効果,宿酔現象,反跳現象などの存在が明らかとなり,薬物の影響は服用夜のみならず翌日の日中,さらにはその後も持続することが確認されている。そのため最近では終夜ポリグラフィにしても短期間の記録では不十分であり,2週間から2カ月間に及ぶ長期間の頻回の観察の必要性が提唱され(Kales,ら9),1973),比較的長期間にわたる観察が行なわれるようになってきている。しかし,服用翌日の日中に及ぼす影響の検討については,動物では行なわれているが(Ursin19),1968;鳥居ら17),1972),ヒトでは主として服用者の自覚的評価によるものがほとんどで,客観的な観察は少ない。
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