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研究と報告
Klinefelter症状群の1症例における精神症状とホルモン変動との相関
著者: 武居弘1 浅香昭雄2 岩動孝一郎3
所属機関: 1関東逓信病院精神科 2東京大学医学部脳研究所心理学部門 3東京大学医学部泌尿器科
ページ範囲:P.507 - P.512
文献購入ページに移動Klinefelter症状群には特有の精神症状を示す症例があり1),一方,本症状群は特有の身体症状を伴っていることが知られている。この両者の間にどのような関連があるのかという問題は興味深い問題である。
これに対する一つの解答の試みとして,本症状群患者の精神医学的,神経生理学的および内分泌学的検索が行なわれた1,2)。その結果,視床下部—下垂体系の障害が,精神症状発現のための一つの重要な基礎であると想定されている。さらに,視床下部—下垂体系のいかなる機能障害が精神症状の発現と関連を持っているかを知るには,血中ホルモンの動態の観察が一つの指標になると考えられる。
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