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地域精神医学の発展とパラ・ホスピタル・ケア
著者: 石原幸夫1
所属機関: 1神奈川県立精神衛生センター
ページ範囲:P.556 - P.572
文献購入ページに移動Ⅰ.精神医学における治療モデルの転換
Greenblatt, M. 32)はアメリカにおける精神医学の変化を次のように述べている。
「1950年代半ばにアメリカ精神医学を集中的にかつドラマティックに変化させた大きな治療傾向が2つあった。1つは効果の高いpsychoactive drugの広範囲な応用であり,2つは主として治療共同体therapeutic communityというスローガンで一般的になった社会精神医学の発展であった。これらの2つの治療傾向はやがて精神医学に一つの大きな変化をもたらすことになった。施設を中心とした治療モデルthe institutional-based care modelから地域社会を中心とした治療モデルa regionalor community-based care modelへの政策転換というのがそれであった」と。
Greenblatt, M. 32)はアメリカにおける精神医学の変化を次のように述べている。
「1950年代半ばにアメリカ精神医学を集中的にかつドラマティックに変化させた大きな治療傾向が2つあった。1つは効果の高いpsychoactive drugの広範囲な応用であり,2つは主として治療共同体therapeutic communityというスローガンで一般的になった社会精神医学の発展であった。これらの2つの治療傾向はやがて精神医学に一つの大きな変化をもたらすことになった。施設を中心とした治療モデルthe institutional-based care modelから地域社会を中心とした治療モデルa regionalor community-based care modelへの政策転換というのがそれであった」と。
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