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文献詳細

雑誌文献

精神医学19巻6号

1977年06月発行

文献概要

研究と報告

糖尿病患者にみられた特異なけいれん発作

著者: 高橋三郎1 千葉達雄1

所属機関: 1北海道岩見沢市立総合病院精神神経科

ページ範囲:P.599 - P.605

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I.はじめに
 糖尿病とけいれん発作との関係については,以前から糖尿病治療薬としてのインスリンや経口糖尿病薬による低血糖症が注目されていた2)。また近年は,糖尿病患者にみられる特異な昏睡のなかで,ケトアシドーシスを伴わない非ケトン性高血糖性高滲透圧昏睡non-ketotic hyperglycemic hyperosmolar coma24)の際にしばしばけいれんが頻発することが報告されている。しかし通常のケトアシドーシスを伴う糖尿病昏睡diabetic coma with ketoacidosisにおいては,けいれん発作の出現は注目されていないようである。
 われわれは最近,多彩な発作症状を示した糖尿病患者の1例を経験したので,ここにその臨床経過とともに発作時およびその後の継時的脳波所見について述べることとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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