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研究と報告
強迫症の臨床的研究
著者: 成田善弘1
所属機関: 1名古屋大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.689 - P.699
文献購入ページに移動I.はじめに
強迫機制は正常人にも認められ,強迫症状は,神経症,うつ病,境界例,分裂病など様々な病態に出現する。すなわち,強迫機制,強迫症状は広いスペクトラムをもって現れている11)。
われわれは精神療法的接近を行ないつつ,強迫症状の病態の理解,強迫症者の人格構造の理解を深めようと試みてきており,その一部をすでに報告した7,10)。本稿でも,強迫神経症を中心とする強迫症者について,臨床的,精神療法的立場から検討を加えたい。
強迫機制は正常人にも認められ,強迫症状は,神経症,うつ病,境界例,分裂病など様々な病態に出現する。すなわち,強迫機制,強迫症状は広いスペクトラムをもって現れている11)。
われわれは精神療法的接近を行ないつつ,強迫症状の病態の理解,強迫症者の人格構造の理解を深めようと試みてきており,その一部をすでに報告した7,10)。本稿でも,強迫神経症を中心とする強迫症者について,臨床的,精神療法的立場から検討を加えたい。
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