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研究と報告
「気」「こころ」ならびに「精神」の字義とそれらの用い方
著者: 淺田成也1
所属機関: 1淺田病院
ページ範囲:P.917 - P.923
文献購入ページに移動Ⅰ.はしがき
標題にみるコトバは,精神科臨床において日常茶飯駆使されていながらも,その字義と用い方を厳密に説明できる専門家が案外と少ない。最近,日本にも,立派な精神医学辞典5,7)が二冊も出版されたが,標題のコトバに関してみると物足りないし,「気」そのものについては取り挙げられていない。
日本人としては,とくに「気」の概念をよく把握しておく必要があると思うが,今日,それについては,土居4)や木村6)の論文に追従しているにとどまる程度とみなされる。
私は,語源ないし字源的な観点からに止まるが,一応,標題にかかわる概念の解釈を纒めたので,ここに資料として供し,適正な翻訳を規定するために役立つことも念じたい。
標題にみるコトバは,精神科臨床において日常茶飯駆使されていながらも,その字義と用い方を厳密に説明できる専門家が案外と少ない。最近,日本にも,立派な精神医学辞典5,7)が二冊も出版されたが,標題のコトバに関してみると物足りないし,「気」そのものについては取り挙げられていない。
日本人としては,とくに「気」の概念をよく把握しておく必要があると思うが,今日,それについては,土居4)や木村6)の論文に追従しているにとどまる程度とみなされる。
私は,語源ないし字源的な観点からに止まるが,一応,標題にかかわる概念の解釈を纒めたので,ここに資料として供し,適正な翻訳を規定するために役立つことも念じたい。
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