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最近15年間の妄想研究(1945〜1959)—その1 記述的方法
著者: 島崎敏樹1 井上晴雄1 中村舜二1 阿部忠夫1 豊田三郎1 瀬川浩1 宮本忠雄1 斎藤幸雄1 倉持弘1 梶谷哲男1 金森健1 矢崎妙子1 中根晃1 大森広子1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室精神病理学グループ
ページ範囲:P.3 - P.16
文献購入ページに移動1940年にG. Schmidtが「最近25年間のドイツ語圏における妄想(1914〜1939)」を報告した当時は,人間学的研究を行なう人々はまだごくかぎられていた。そのためSchmidtは妄想研究を記述的考察と力動的考察の2つに大きく分けるとともに,さらに記述的考察を原発妄想と二次的妄想に分け,Storch,Kunz,v. Baeyerらの実存的存在論に立つ妄想研究は記述的考察の原発妄想のところで取扱われていた。
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