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文献詳細

雑誌文献

精神医学2巻11号

1960年11月発行

文献概要

研究と報告

Herdanfallの1例について

著者: 浅野楢一1 山田亨1 浅野楢次1 貴島千代彦1

所属機関: 1大阪医科大学神経科

ページ範囲:P.755 - P.759

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 従来,失語・失行・失認などの病巣症状が発作性に生じうることについては,すでにFaust,Pichler,Derwort,Kalman von Santha,Ajuriaguerra,Hécanら幾多の学者によつて注目されているところである。われわれも最近,脳外傷後におこつた頭頂・後頭葉の病巣発作と考えられる1例を経験し,この種の病巣発作は,けいれん発作と同様の危険性を有しているにもかかわらず,従来あまりかえりみられず,とくに交通関係の業務に従事している人などに,その危険性が大であることよりみても,頭部外傷患者の復職にさいして,今後は,かかる発作の有無についても十分顧慮さるべきであると考え,ここに報告し,あわせて若干の考案を加えたいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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