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文献詳細

雑誌文献

精神医学2巻12号

1960年12月発行

研究と報告

拘禁性精神病の臨床的研究

著者: 森一1 長浜宗昭2 松本啓2

所属機関: 1大阪刑務所医務部 2大阪市立大学医学部神経精神医学教室

ページ範囲:P.819 - P.825

文献概要

1.はしがき
 拘禁性精神病に関しては,Delbrück以来数多くの研究があり,わが国においても中6)および左座,大谷9,10),野村7,8),久保5),中田そのほかの報告がある。しかして,拘禁性精神病はこれら諸家の研究の結果,種々な素因のうえに発現する心因性疾患として承認され,種々の分類がなされているが,従来の研究はそのほとんどが精神病理学研究である。われわれは,拘禁性精神病に対する生物学的研究の立場から,本症の脳波を追求しているが相当の高率に異常脳波の出現を認めている。したがつてそれらの本症における異常脳波の出現を,その個々の症例の身体的素因の一端を示すものと考え,臨床像とその脳波所見とを対比検討した結果,若干の興味ある成績をえたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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