文献詳細
研究と報告
文献概要
(1)眼球運動を運動角3分1/1000秒の精度で観察記録する方法が記述された。
(2)筆者は予備実験として20名の慢性分裂病者と10名の対称群との眼球運動を記録しつぎのごとき結果をえた。
①刺激開始と眼球運動開始のラグタイム=分裂病者は対称群の約2倍である。
②運動角速度:病者は,対称群に比し30%大きい。
(3)無反応,ラグタイム,角速度の増加はこれらが複雑な行動にあらわれると無関心,衝動性,突発性に構成されるのではないかと考えられた。
(4)これらの変化は,分裂病者の反射運動がふつうと異つた様式をもつことを暗示するものである。
(2)筆者は予備実験として20名の慢性分裂病者と10名の対称群との眼球運動を記録しつぎのごとき結果をえた。
①刺激開始と眼球運動開始のラグタイム=分裂病者は対称群の約2倍である。
②運動角速度:病者は,対称群に比し30%大きい。
(3)無反応,ラグタイム,角速度の増加はこれらが複雑な行動にあらわれると無関心,衝動性,突発性に構成されるのではないかと考えられた。
(4)これらの変化は,分裂病者の反射運動がふつうと異つた様式をもつことを暗示するものである。
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