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文献詳細

雑誌文献

精神医学2巻12号

1960年12月発行

研究と報告

ロールシャッハ精神診断法による尊属殺人者の研究

著者: 坪井孝幸1 中村一夫1

所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.839 - P.846

文献概要


 殺人ほどさまざまな人によつて,またさまざまの動機から行なわれる犯罪はない。しかし,そのうちでも親が子の犠牲となることは特別の場合である。犯人が精神的に,あるいは道徳的に欠陥を有していたか,または犠牲者である親が暴虐非道の人であつたとか,さまざまな特殊の事情を考慮しなければならない。
 私たちは尊属殺人者の精神医学的・犯罪学的研究の結果,犯人が精神異常者であつた場合,犠牲者の人格に問題のあつたもの,両者ともに人格異常のあつた場合などがあることはすでに指摘した13)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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