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研究と報告
精神発育制止とてんかん発作を示したToxoplasmosisの1症例
著者: 坂井昭夫1 竹内輝博1
所属機関: 1新潟大学医学部精神神経学教室
ページ範囲:P.149 - P.152
文献購入ページに移動緒言
Toxoplasmosisは1908年NicolleとManceauxが発見したToxoplasma gondiiにより発症するもので,多く小児にあらわれ,脳水腫,脳髄膜炎,脳内石灰沈着,けいれん発作,脈絡膜網膜炎,眼球振盪,精神障害などを惹起するといわれ,わが国でも,宮川15),松林16),宮崎17),大鶴18)らの報告があるが,著者はてんかんけいれん発作,自発性眼球振盪,精神発育制止,を主徴とする本症患者1名につき,比較的長期間観察加療の機会をえたので報告する。
Toxoplasmosisは1908年NicolleとManceauxが発見したToxoplasma gondiiにより発症するもので,多く小児にあらわれ,脳水腫,脳髄膜炎,脳内石灰沈着,けいれん発作,脈絡膜網膜炎,眼球振盪,精神障害などを惹起するといわれ,わが国でも,宮川15),松林16),宮崎17),大鶴18)らの報告があるが,著者はてんかんけいれん発作,自発性眼球振盪,精神発育制止,を主徴とする本症患者1名につき,比較的長期間観察加療の機会をえたので報告する。
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