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紹介
—Hans W. Gruhle 著—了解心理学 Verstehende Psychologie—〔第6回〕
著者: 東京大学医学部精神医学教室精神病理グループ
所属機関:
ページ範囲:P.475 - P.480
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今まで本書は主として批判的な態度によつて論述されてきたが,本項の内容はGruhleが数十年来親しんできた事柄であるため,原則として批判はおあずけにされ,積極的なものだけが述べられている。
単なる法律論を事とするのでない限り,法律家にとつては常に「人間」が中心の問題である。しかし法科の学生が,若干の心理学を学べばそれですむ,というものではない。講壇の理論的心理学は人間知識について多くのものを与えはしない。むしろ半年とか1年とかの間,精神科医と密接に協同して,刑務所などで実習するならば,得るところが大きいであろう。
今まで本書は主として批判的な態度によつて論述されてきたが,本項の内容はGruhleが数十年来親しんできた事柄であるため,原則として批判はおあずけにされ,積極的なものだけが述べられている。
単なる法律論を事とするのでない限り,法律家にとつては常に「人間」が中心の問題である。しかし法科の学生が,若干の心理学を学べばそれですむ,というものではない。講壇の理論的心理学は人間知識について多くのものを与えはしない。むしろ半年とか1年とかの間,精神科医と密接に協同して,刑務所などで実習するならば,得るところが大きいであろう。
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