文献詳細
文献概要
展望
Phenothiazine誘導体を中心とした精神疾患の薬物療法について
著者: 伊藤斉1 石原幸夫1 開沢茂雄1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部神経科教室
ページ範囲:P.485 - P.504
文献購入ページに移動 精神病の治療にChlorpromazineおよびReserpineが用いられるにおよび,この領域における化学療法ともいうべき新しい薬物療法は大きな進歩をとげるにいたつた。爾来この方面の新薬が続続登場し,基礎ならびに臨床的研究がなされているが現在までに実用に供されているものだけでもおびただしい数にのぼり,いちいち枚挙にいとまないほどである。
最近の傾向の一つとして医家を訪れる精神疾患患者,なかんずく精神神経症の患者数の激増はいきおい精神科のみならず内科においても相当数にのぼるものと推定されるが,これにしたがつて内科方面においても相当広範囲にいわゆる広義のTranquilizerとよばれるこれら新薬が用いられるようになつている。
最近の傾向の一つとして医家を訪れる精神疾患患者,なかんずく精神神経症の患者数の激増はいきおい精神科のみならず内科においても相当数にのぼるものと推定されるが,これにしたがつて内科方面においても相当広範囲にいわゆる広義のTranquilizerとよばれるこれら新薬が用いられるようになつている。
掲載誌情報