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文献詳細

雑誌文献

精神医学20巻1号

1978年01月発行

文献概要

短報

Amantadine投与により幻視などを呈したParkinson症候群の1例

著者: 柳下道子1 鳥居方策1 平口真理1

所属機関: 1金沢医科大学神経精神医学教室

ページ範囲:P.71 - P.73

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I.はじめに
 各種のParkinson治療剤(以下「抗パ剤」と略称)には副作用が少なくなく,その中には幻覚,錯乱などの精神症状も挙げられている1〜5)。われわれにとって興味深いのは抗パ剤の副作用としての幻覚であるが,L-Dopaの場合におけるCelesiaとBarr1)および雨宮と亀山2)の報告を除けば,幻覚が意識障害を背景として,つまりせん妄の一部として出現するのか,あるいは意識障害なしに,つまり抗パ剤の催幻覚作用の結果として出現するのか明らかでない。
 最近われわれは,塩酸amantadine(以下amantadine)の服用により,意識障害の兆候を全く示すことなしに,幻視などを呈したParkinson症候群の1例を経験したので,簡単に報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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