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シンポジウム 精神分裂病者の治療について—東京都精神医学総合研究所,第5回シンポジウムから
通院治療
著者: 湯浅修一1
所属機関: 1東京都精神医学総合研究所
ページ範囲:P.1040 - P.1047
文献購入ページに移動I.はじめに
最近,通院治療の重要性は,とみに高まってきた。それに関連し,わが国の分裂病者治療現況を集約すれば以下の如くである。
第1に,非常に高い受療率を示す。第2に,通院治療の比重が増大してきている。第3に,しかしながら外来のみで治療を完結することは難かしく入院率も増えている。第4に,さいわい,入院しても退院可能性も上昇している。第5に,それとともに再発,再入院率も増加した。第6に,残念ながら入退院の繰り返しの挙句,長期在院者も増え続ける傾向がある。第7に,経過の善し悪しにかかわらず,治療が長期化している。
結論を先取りしていえば,これらの現実をふまえて,分裂病者の治療体系を再編成する必要があると考える。
最近,通院治療の重要性は,とみに高まってきた。それに関連し,わが国の分裂病者治療現況を集約すれば以下の如くである。
第1に,非常に高い受療率を示す。第2に,通院治療の比重が増大してきている。第3に,しかしながら外来のみで治療を完結することは難かしく入院率も増えている。第4に,さいわい,入院しても退院可能性も上昇している。第5に,それとともに再発,再入院率も増加した。第6に,残念ながら入退院の繰り返しの挙句,長期在院者も増え続ける傾向がある。第7に,経過の善し悪しにかかわらず,治療が長期化している。
結論を先取りしていえば,これらの現実をふまえて,分裂病者の治療体系を再編成する必要があると考える。
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