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文献詳細

雑誌文献

精神医学20巻10号

1978年10月発行

古典紹介

—Gilles de la Tourette—Etude d'une affection nerveuse caractérisée par de l'incoordination motorice accompagnée d'écholalie et de coprolalie—第2回

著者: 保崎秀夫1 藤村尚宏1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部精神神経科

ページ範囲:P.1125 - P.1135

文献概要

第二章
 前章で記載してきた症状は「それ自体で疾患すべてを構成し得るもの」であるが,大部分の症例で一時的にしか構成し得てないし,先に述べた症状より,もっともっと特徴的な新たな現象がはっきり現われてくるようにみえる。それには種々のものがあるので,その出現する順に従って記載してみよう。
 私共が,疾病出現の日付を強調しないのは,すでに述べた如く,症例に含まれているのは,数カ月間から16年間にわたり,非協調性運動のみが存在し得たものだからである。むしろ,日付について語るならばそれはあまりに不規則的であるということだ。反対に発症の様式は,かなり規則的であるように思える。すなわち新たな現象の恒常的かつ特殊な漸次的推移が次のような事実を生じながらみられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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