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文献詳細

雑誌文献

精神医学20巻12号

1978年12月発行

特集 精神鑑定

責任能力の判定における鑑定人の権限

著者: 仲宗根玄吉1

所属機関: 1仲宗根病院

ページ範囲:P.1291 - P.1297

文献概要

Ⅰ.ドイツにおける精神鑑定の歴史
 日本の刑事訴訟は,ドイツのそれを継受したものであり,とくに鑑定の規定において両者はよく似ている。そこで表題の問題を検討するためには,はじめにドイツにおける精神鑑定の歴史を知る必要がある。以下,これを概説する。
 まず精神鑑定を含む鑑定一般についていえば,古代ゲルマン法時代から,医者を法廷に呼んでその専門的意見を聞くという慣習はあった1)。しかしこれが一般化したのは,1532年のカロリーナ法典(CCC)以後である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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