文献詳細
文献概要
動き
アルコールおよび薬物依存に関する国際シンポジウムに出席して
著者: 加藤伸勝1
所属機関: 1京都府立医科大学精神医学教室
ページ範囲:P.203 - P.206
文献購入ページに移動 昭和52年8月21日から26日の6日間,東京および京都でアルコールおよび薬物依存に関する国際シンポジウムが開催された。本シンポジウムはICAA(International Council on Alcohol and Addictions)が毎年行なっているScientific meetingの一つであるが,それを日本アルコール医学会が主催したものである。ICAAは医学者のみならず,社会福祉関係者等も参加している団体であるが,このシンポジウムは医学者を主体とする学術集会であるので,参加者の数は自ら限定された。しかし,内外のアルコールおよび薬物依存に関する代表的研究者はほとんど網羅されていたといっても過言ではない。ただし,同じ時期にカナダで世界精神衛生大会が開催されたため,精神医学関係の学者の参加が少なかったのがややさびしかった。それでも海外150,国内500の参加者があった。
東京の会場は高輪プリンスホテルの大小会議場が使われた。8月21日の開会式典は,三笠宮・同妃殿下台臨のもとに厳粛に行なわれ,次いで,小片重男(京都府立医科大学名誉教授)会長座長の下にJ. H. Mendelsonによる"Recent Advancesin Alcoholism and Drug Abuse Research"と題する記念講演で幕が開かれた。同博士の講演は一般的なもので,博士自身のすぐれた研究の紹介が乏しかった点が残念であったが,セレモニーの一幕と考えれば目的は達せられたと思われる。
東京の会場は高輪プリンスホテルの大小会議場が使われた。8月21日の開会式典は,三笠宮・同妃殿下台臨のもとに厳粛に行なわれ,次いで,小片重男(京都府立医科大学名誉教授)会長座長の下にJ. H. Mendelsonによる"Recent Advancesin Alcoholism and Drug Abuse Research"と題する記念講演で幕が開かれた。同博士の講演は一般的なもので,博士自身のすぐれた研究の紹介が乏しかった点が残念であったが,セレモニーの一幕と考えれば目的は達せられたと思われる。
掲載誌情報