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文献詳細

雑誌文献

精神医学20巻4号

1978年04月発行

研究と報告

血中濃度の推移よりみたクロールプロマジン1日量1回与薬の可能性

著者: 尾崎古志郎1 阿座上寿1 奥平昌一1 内村英幸1 斉藤雅1 金長寿1 向井彬1

所属機関: 1国立肥前療養所

ページ範囲:P.373 - P.378

文献概要

I.はじめに
 向精神薬物が臨床に導入されて20数年を経た今日,向精神薬物療法は精神科領域における治療の最も重要な領域を占めている。この間,多数の向精神薬物による治療経験に関する報告がなされてきたが,その使用方法,使用量は経験的に行なわれているのみで,その科学的裏づけは未だ明らかにされていない。われわれは,向精神薬物の適応を科学的に進めるため,向精神薬物,特にクロールプロマジン(CP)の血中濃度を検討してきた。血中濃度の推移よりみた場合,1日量1回与薬法が,1日量3回分割法より1日旦を減量しても血中濃度は変化せず維持されていることを見出し,維持療法では,むしろ1日量1回与薬法が多くの利点をもっていると思われる。これらの点について検討した結果を報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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