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研究と報告
躁うつ病のうつ病相に一致して増悪したパーキンソニズムの2例
著者: 浅野聰明1 野間拓治1 上藤恵子1 池田久男2 難波玲子2
所属機関: 1河田病院 2岡山大学医学部神経精神医学教室
ページ範囲:P.387 - P.390
文献購入ページに移動神経生化学,神経薬理学における最近の研究は,うつ病とパーキンソニズムの間に,ある種の近縁性があることを示唆している。パーキンソニズムの経過中にうつ状態を呈したり,実際にうつ病に罹患する事実はしばしば指摘された。また同一家系にパーキンソン病とうつ病とが出現したとの報告もある10)。
Mindham2),Patrick4),Souqués8)らが指摘するようにパーキンソン病に躁状態が合併することはまずないとされているが,われわれは躁うつ病の病歴をもつものがパーキンソニズムに罹患した症例を2例経験したので報告し,若干の考察をしたい。
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