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日本睡眠学会と国際睡眠学会
著者: 島薗安雄1
所属機関: 1東京医科歯科大学神経精神医学教室
ページ範囲:P.441 - P.443
文献購入ページに移動Ⅰ.睡眠研究の動向
睡眠は生体の活動や人間の健康維持にとって極めて重要なものである。そのため,これを科学的に観察する試みはすでに前世紀からなされていた。Michelsonが外部刺激に対する反応を指標にした睡眠経過のくわしい観察結果を報告したのが1899年であるし,Freudが「夢判断」を公にしたのは1900年のことである。
その後も睡眠の問題は多くの学者の関心のまととなり,生物学的な分野では,睡眠・覚醒の変動を調節している脳部位,睡眠と関係の深い物質,睡眠・覚醒発現の生理学的・生化学的メカニズムなどの課題を中心として多くの研究がなされてきた。その中には,Pavlovの条件反射に関する観察のように画期的なものも含まれている。
睡眠は生体の活動や人間の健康維持にとって極めて重要なものである。そのため,これを科学的に観察する試みはすでに前世紀からなされていた。Michelsonが外部刺激に対する反応を指標にした睡眠経過のくわしい観察結果を報告したのが1899年であるし,Freudが「夢判断」を公にしたのは1900年のことである。
その後も睡眠の問題は多くの学者の関心のまととなり,生物学的な分野では,睡眠・覚醒の変動を調節している脳部位,睡眠と関係の深い物質,睡眠・覚醒発現の生理学的・生化学的メカニズムなどの課題を中心として多くの研究がなされてきた。その中には,Pavlovの条件反射に関する観察のように画期的なものも含まれている。
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