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文献詳細

雑誌文献

精神医学20巻9号

1978年09月発行

文献概要

展望

薬物依存をめぐって—第2部

著者: 加藤信1 広瀬徹也2

所属機関: 1神経研究所・晴和病院 2帝京大学医学部精神医学教室

ページ範囲:P.926 - P.940

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Ⅴ.アンフェタミン型依存
 戦後爆発的に流行した覚醒剤の乱用(昭和29年の中毒者数20万人)113)は一時その影をひそめたが,昭和45年以降再び急激に増加しはじめ,現在なお増加の一途をたどっている(表1,図2)76)。昭和48年には,覚醒剤取締法の一部改正による法規制の強化や,取締の強化徹底が行なわれたため昭和49年には一時減少を示したが,昭和50年には昭和48年の水準に再び戻った。
 第二次世界大戦中,わが国の軍需工場の労働者達は,精神力と作業能率を高めるためにmethamphetamineを使用していた。製薬会社はこの薬物の莫大な在庫をつくりあげ,ヒロポン(ギリシア語のphiloponos―仕事を好むこと―に由来する)等の商品名で売り出された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-126X

印刷版ISSN:0488-1281

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