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短報
血清Creatine Phosphokinaseの軽度上昇を示した悪性症状群の1例
著者: 市川忠彦1 羽田忠1 山岸一夫1 大野建樹1
所属機関: 1茨城県立友部病院
ページ範囲:P.87 - P.90
文献購入ページに移動悪性症状群の本態については,不明な点が多いとされているが,近年本症状群において血清creatine phosphokinase(CPK)が異常高値を示すことが報告されるようになってきている2,7,8)。
一方,血清CPKの異常高値を示し致死的経過をとるものに悪性高体温症1,10)があり,両者の病態生理学的鑑別が改めて問題となってきている。
著者らも,fluphenazine enanthateの筋注投与によって生じた定型的な悪性症状群の1例を経験したので,本例における血清CPKの変動を,悪性高体温症との比較のうえで検討し,その臨床的意義について考察したい。
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