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巻頭言
社会復帰のむずかしさ
著者: 桜井図南男1
所属機関: 1恵愛会福間病院
ページ範囲:P.1038 - P.1039
文献購入ページに移動社会復帰をさせて,うまくやれるようになるためには,患者自身のほうに現実の社会生活に耐えうるだけの,病前とは違った何らかの変化が起こるか,あるいは患者を受けいれる社会のほうに,今までとは違った受けいれ態勢ができることが必要ではないかと思われる。そういう変化がなければ,結局,もとと同じことになってしまうであろう。そうして,多くのばあい社会の受けいれ態勢をかえるということはなかなかむずかしいから,患者のほうの心構えを変えてゆくということが主眼にならざるを得ない。そうして,このことも実際問題としてかなりむずかしい。
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